作業風景・4 HERZ(ヘルツ) ビジネスバッグ

こちらのHERZ(ヘルツ) ビジネスバッグの修理の作業風景です。

まずはとにかく全解体します。
革のヘタリ、歪みがあるので慎重に縫い糸をほどきます。
画像はマチを外し、底鋲を外している途中です。

 

 

 

開いた内側の画像です。底鋲を全て外したので底板も外します。底板のヘタリとポケット革の伸びもあります。

 

 

 

時間をかけて慎重に、完全に解体しました。

 

 

 

製作交換する持ち手(手前は芯用の革)とマチ(奥の重なった下が新たなモノ上が元のモノ)です。右下に新しい底鋲もあります。

 

 

 

新しい持ち手の位置を決めます。
本体にある元の針穴に合わせ、仮止め後ミシンをかけます。

 

 

 

新たに制作した持ち手を本体に縫い付けました。

革を二重にして更に補強加工を施し、オリジナルより伸びにくく強度もUPさせました。

 

 

 

本体表裏と底マチを縫い合わせてから横マチを縫います。

 

 

 

本体と底マチを縫っています。

表革も裏革も元々の針穴に針と糸を全て合わせて縫い直すので、新品を作るよりも地味ですが大変な作業です。

 

 

 

摩耗した底鋲の替わりに、新たに丈夫なモノに交換しています。

横マチも縫い合わせました。

 

 

 

修理完了の画像です。

ファスナーは本作業担当の笹が数年前に一度交換しています。傷みや破損もないので、そのまま再使用しますが、スライダー(開閉時に動く部分)と引き手は念のため交換しました。

*掲載画像の順番は実作業とは、ずれがあります。